予防歯科について
何よりも予防が大切!
歯は削ったら二度と元には戻りません。歯が痛くなってから来ていただくと、多くの場合は治療が必要です。
ほとんどの治療には歯を削ることを伴います。
体のほとんどの組織は治療すればいずれ再生します。
しかし歯は別です。
歯は他の体の組織と異なり、再生能力がありません。
悪くなったら、その部分を削り落として、人工の材料で補うしかないのです。
当院ではこれまでの「歯が痛くなったら、歯医者に行く」という意識ではなく、ぜひ
「定期的に歯医者に通って、むし歯や歯周病を予防する」
ということを習慣にしていきたいと思います。
具体的には、歯面に歯垢が停滞しにくい環境を整える、歯石除去・クリーニング、歯科衛生士による歯磨き指導、フッ素による歯面コーティングを行います。
実際に3ヶ月毎にこれらの予防処置を受けられている方とそうでない方には長期的に観察すると歯の健康レベルに明らかな差が生じていることが報告されています。
当院ではむし歯予防と歯周病予防に全力で取り組んでいます。
「最後に歯医者に行ってから何年も経つ」、「特に今は歯の不具合を感じない」という方にも、専門家による定期的な検診と予防処置をおすすめいたします。
当院ではこんな治療をしています
8020を目指します
80歳で20本以上の歯が残っていれば入れ歯なしで一生過ごせる可能性が高まります。
年齢や状態にあった予防歯科
予防歯科の基本はセルフケアです。効果的で継続していただける方法をなるべくシンプルにお伝えします
歯科衛生士が8名在籍
予防歯科の専門家である歯科衛生士があなたのお口の衛生管理に努めます。
フッ素塗布で虫歯予防
歯質の強化、細菌抑制効果の高いフッ素の利用を推奨しています。
歯周病原菌の除去療法を
行っております。
歯肉の出血などが多い場合はお薬による治療があります。
治療の流れ
問診
気になるところがないかお伺いします。
チェックとクリーニング
(約30~45分)
検査により虫歯のある歯や歯周炎のある部位、磨き残しのある歯などを探し、虫歯や歯周病のリスクをチェックし、クーニングを行います。
生涯自分の歯で食事を行うために、歯磨きには大変重要な役割があります。当院では、口内に合う磨き方を指導し、将来の虫歯や歯周病のリスクを抑えます。
虫歯や歯周病のリスクの高い部位をしっかりケアする専用の器具(デンタルフロスや歯間ブラシ等)をご紹介し、普段のセルフケアに取り入れていただけるよう指導します。
次回のご予約
歯磨きだけでは落とせない歯周ポケットの汚れなどは定期的にケアを受けていただくことが予防歯科では大切です。
予防歯科で行う治療のご説明
口腔内チェック
虫歯がないかと歯周病の状態のチェックを行います。
一見きれいに見えても目に見えない歯周ポケット内の汚れや歯石の除去が大切です。
虫歯に関してもしっかり診査します。
プラークの染め出し
場合よっては汚れの染め出しを行いご自身の磨きのこしを理解していただきます。
適切なセルフケアにつなげていただくためです。
ブラッシング指導
磨きの残しが多い場合は歯磨きの指導をさせていただく場合があります。何よりも予防が大切と考えているからです。
フッ素塗布
若年者の歯は未完成です。むし歯になりやすい時期ですので注意が必要です。フッ素による石灰化で予防が期待できます。
予防歯科の注意点
虫歯、歯周病とも症状が出る前に治療を行うことが大切です。
特に歯周病は日本人が歯を失う原因の第一位であり、痛みなどの自覚症状が出にくい疾患です、日ごろからメンテナンスする予防歯科習慣を大切にしてください。
状態によりますが、半年から一か月の間隔でメインテナンスをされることをお勧めしています。
まずはご自身の状態を知っていただくことが大切ですので是非、健診にご来院ください。
Q&A
歯のトラブルを放置すると、どのようなリスクがあるのでしょう?
どのような疾患も早期発見早期治療がたいせつなのは言うまでもありません。
また、歯科疾患は放置すると顎の骨の炎症のみならず心疾患や、脳梗塞の原因にもなり、全身に影響します。
自宅でのケアでは、どのようなことに気をつけるべきでしょうか?
歯ブラシを月に一度は交換しフッ素濃度の高い歯磨き粉を使用して下さい。
細かな部分は補助的な清掃器具がありますので医院にてご質問ください。
状態にあったものをご提案いたします。
定期メンテナンスでは、どのようなことをするのですか?
虫歯、歯周病のチェックとクリーニングをメインに行います。
その他お悩みがあれば何なりとご相談ください。
毎日しっかり磨いているのに、虫歯になってしまいます。
磨き癖によるみがき残しや生活習慣に問題がもあるかもしれません、歯磨きしていてもそのあと食べて寝ていてはむし歯リスクが下げれない、などが代表例です。一度ご相談ください。一緒に解決できる方法を見つけられると思います。
子どもの虫歯を予防したいのですが?
フッ素の利用、仕上げみがきのポイント、など年齢に合った方法をご提案します。
おやつは食べさせない方が良いのですか?
おやつをとることには問題はありません。どのようなおやつを、いつとるかが大切です。
当医院ではお子さんの食生活の内容から予防の説明もさせていただけます。
タバコは歯によくないって本当ですか?
たばこは特に歯周病に影響します。歯肉の免疫力が下がり、歯周病を進行させます。
虫歯はうつるってホント?
虫歯の歯周病も細菌による感染症です。ご家族にうつりますので注意が必要です。
予防充填とは何ですか?
虫歯になりやすい歯の溝を前もってフッ素樹脂でコーティングする方法です。
特に生え変わり期の子どもさんに有効です。
子どもの下の乳歯の前歯の後ろから歯が生えてきました。
乳歯はあまりぐらついていないのですが早めに抜いた方がいいのでしょうか?
歯並びの観点から抜歯が必要な場合と経過観察でよい場合があります。一度ご相談ください。
食事の回数が虫歯に関係あるのですか?
常に口の中に食物が入っていることになりにむし歯になりやすくなります。
大人でもフッ素塗布は効果があるのでしょうか?
大人の歯は健康であればすぐにはむし歯にならないものです。
毎日の歯磨き粉による健康維持という目的でフッ素補給する方法で基本的には大丈夫です。
しかし、酸に侵されており、むし歯リスクが高い箇所がある場合はフッ素の積極的利用を推奨する場合もあります。
わずかな状態の虫歯は自然に治ることはあり得ないのですか?
穴のあいたむし歯は回復することがないため削って詰めるなどの処置が必要です。
変色のみの場合はフッ素補給で再石灰化が望める場合もあります。
歯が抜けたまま放置するとどのような影響がでますか?
周りの歯がのびたり傾いたりする場合がありかみ合わせが悪くなることがあります。
治療が必要か判断させて頂きます。